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アトピーとストレスの関係性

ストレスによりアトピーが悪化した経験というのは、多くの方があるのではないでしょうか。大人であれば、仕事や人間関係、育児や介護によるストレス、子供の場合は、受験勉強や学校生活、新生活等の環境の変化などが考えられます。これらのストレスはアトピーを悪化させる要因のひとつだと考えられています。

アトピーの人はストレスに弱い!?

アトピーの人に共通する特徴って何だと思いますか。

 ・セルフイメージが低い
 ・完璧主義
 ・白黒はっきりつけたがる
 ・神経質
 ・内向的
 ・頑固
 ・人目を気にし過ぎる
 ・はっきりと自分の意見が言えない
 ・人にものを頼むのが下手

これらはいかにもストレスが溜まりそうですよね・・・
(私ももれなく当てはまっています 笑)

では、これらは生まれた持った性格なのでしょうか?

おそらく、幼い頃からアトピーを通して受けてきた教育や生活スタイルが大きく関係しているのではないでしょうか。また、アトピーを持っていることで、人からの評価を気にし過ぎたり、人から嫌われたくないという気持ちから、他人に合わせることが多い。アトピーが原因でいろんなことを我慢することが多かった。しかも、幼少から思春期さらに、成人になるにつれて、受けるストレスも大きくなっていくのでその傾向はより強くなっていくと思われます。

普通の人にはどうともない様な些細な事でも、ストレスに感じてしまうことが多いのではないでしょうか。

 

良いストレスと悪いストレス

程良いストレスは、緊張感や集中力を高め、行動力を上げ、目標を達成するためには良いものとされています。しかし、過度なストレスは様々な病気を引き起こす原因とされています。

 

ストレスを感じるとどうなるの!?

人間はストレスを感じると自律神経が乱れ、免疫力が低下することで病気にかかるリスクが高まります。

自律神経には、交感神経と副交感神経があり、ストレスを感じているときは交感神経が優位な状態にあります。過度なストレスや長期に渡ってストレスを感じると交感神経が緊張した状態が続き、副交感神経に上手くスイッチ出来なくなり、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

また、ストレスを感じると、「コルチゾール」というストレスホルモンの分泌量が増えます。コルチゾールは、血圧や血糖値を上昇させ、身体をストレスに対応させ守る役割をしています。ステロイドは、このコルチゾール(糖質コルチコイド)の成分を化学合成したものです。ステロイドは、炎症やアレルギーを抑えますが、同時に体の免疫力も抑えてしまいます。長期的なストレスにさらされると、コルチゾールを生成する副腎皮質が疲弊し、副腎の機能が低下してしまいます。

 

何故ストレスを感じるとアトピーが悪化するの!?

”ストレスにより副腎で生成されたコルチゾールの血中濃度が高まると、皮膚の細胞からもコルチゾールが生成されることになります。すると、皮膚の細胞自身がコルチゾールの生成をはじめ、皮膚局所でのコルチゾールの濃度が急上昇します。コルチゾールに反応した表皮細胞は分裂増殖が低下し、皮膚が委縮します。その結果、表皮バリアの機能が低下し、様々なアレルゲンの侵入が容易になります。”

               引用元:アトピーが精神的ストレスで悪化するわけ

コルチゾールは、表皮バリア機能の低下をもたらすが、その一方で、炎症を抑える作用もあるので、矛盾しているようにも思えますが、上記のサイトでは、炎症抑制作用よりも表皮バリアを破壊する作用の方が大きいと結論付けています。

また、アトピーの人がストレスを感じると、イライラして掻きむしったり、強いかゆみを感じます。その掻破行為も悪化要因の一つです。

 

アトピー自体がストレスの原因

アトピーとストレスの関係について書いてきましたが、そもそもアトピーの人は、

 

アトピー自体がストレス

 

だと感じていると思います。

以前、脱ステ治療で有名な先生にお世話になっていた時、「アトピーはストレスが原因」だとよく言われました。そのため、「ストレスをためないこと」「ストレスを上手に発散すること」「クヨクヨ考えないこと」が大切だ。あとは、規則正しい生活と適度な運動、バランスの良い食事を摂ることでアトピーは改善すると言われました。

 

確かに、これはどんな人がやっても健康になれる方法(一般論)であると思いますが、ストレスは自分でコントロールするのは難しいですし、そもそもアトピー自体がストレスになっているので避けようがないと思います。特に重度のアトピーの方は、アトピーが酷いことが身体的、精神的なストレスとなり、さらに外的な要因も併せてますます症状を悪化させてしまうことが問題だと思います。

 

ストレスに対する対策は!?

アトピーの人はストレスを感じやすい気質を持っている。そして、ストレスを感じるとアトピーは悪化してしまう。けれども、そもそもアトピー自体がストレスだと感じている。

 

では、どうすればいいのでしょうか!?

 

まず一番重要なのが、症状のコントロールです。
ある程度症状が落ち着いていないと、もう全てがストレスになってしまいます。
そのような状態では、何をやっても上手くはいきません。なので、まずは症状を改善することが一番重要だと思います。その後で、ストレスをなるべく避けることが大切です。

 

ストレスを避けるには、何が自分のストレスになっているのか、どういったときにイライラしたり、痒みを感じるのかを知ることが大切です。

 

そのために、普段の自分の行動や性格、今いる環境について書き出してみましょう。

 

ストレスを感じる要因が様々と出てくると思いますが、その中で、避けられるものと避けられないものがあると思います。そして、避けられるものは、出来るだけ避けるようにしましょう。

 

避けられないもの、今すぐにはどうしようもない事については、視点を少し変えてみることが大切です。

 

視点を変えるという事は、難しく感じるかもしれませんが、物事を俯瞰して捉えたり、自分自身を客観的に見るという事です。そうすることで、アトピーだけにとらわれていた意識を他に向けることが出来ます。

 

アトピーが酷いと余裕がなくなり、自分本位で物事を考えがちですが、
他人は思った以上に、あなたのアトピーの事は気にしていません。
それよりも、発言や行動、考え方の方がより人に与える印象が強いです。

 

仮に、あなたが人間関係にストレスを感じているとしたら、おそらく相手も同様にあなたに対してストレスを感じていると思います。

 

なので、自分本位ではなく

 

相手の立場で考えてみる」「感謝の気持ちを持つ」「ありがとうと言ってみる

 

最初はなかなかできないかもしれませんが、ほんの少しこれらを意識してみるだけでも全然違います。
私自身もこれまで何度も失敗してきましたし、今でも上手く出来ないときはありますが、継続していくことがとても大切です。
継続することで次第に自然と出来る様になりますし、あなたの意識が変わると、周りのあなたに対する意識も変わります。

 

避けられないストレスには、視点を少し変えてみましょう。

 

まとめ

  ・ストレスには良いストレスと、悪いストレスがある

  ・アトピーの人はストレスを感じやすい

  ・過度なストレスはアトピーを悪化させる

  ・避けられるストレスは、出来るだけ避ける

  ・避けられないストレスは、視点を変えてみましょう

 

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ABOUTこの記事をかいた人

アトピー歴35年  2015年7月  Dupilumab 第Ⅲ相試験(二重盲検プラセボ対照試験)  2015年12月 Dupilumab 第Ⅲ相試験(非盲検試験)  2017年12月 治験薬の最終投薬が終了 2018年03月 治験は全て終了しました